私が蓄光製品開発に携わることになったきっかけは、2002年、偶然手に取った経済紙のとある記事でした。
その記事は、2001年に起きた世界貿易センターに対するテロ攻撃の際、暗闇のビルの中、多くの人が非常階段を使って避難しましたが、その非常階段の手すりやステップには蓄光顔料を含む塗料が塗られるなどの対策が施されており、その光が避難を助けたというものでした。これを読んだとき、「命を救うことのできる光がある、蓄光はその光だ」と強く心を動かされました。
それ以降、蓄光に関する知見を深め、2010年頃には、屋外での長期使用に特化した「太陽光で発電・蓄電し、蓄えた電気を使って蓄光させながら明かりを灯す製品」を目指すことにしました。
2012年、製品化へ向けた本格的な一歩を踏み出すため株式会社インパクトを設立し、様々な困難を克服しながら、ようやく2015年の初頭に、無電源高輝度蓄光誘導看板“ブルーインパクト”を完成させることができました。記事を目にしてからおよそ13年という長い時間が経過しましたが、その間挫折することなく完成に至ることができたのは、多くの方々の温かいご支援のもと、蓄光の光で人を助けたい、命を救いたいという強い思いを抱き続けたからだと思っております。
東日本大震災の後、多方面で災害対策が見直され、中でも南海トラフ地震への対策は喫緊の課題となっております。災害時、停電時の暗闇の中で発する“ブルーインパクト”の光は遠距離でも鮮明に認識可能で被災された方々を安全な場所に導く“もしもの時の希望の光”となりうると確信しております。
蓄光の光が活躍する領域はまだまだ未開拓な部分が多いと考えています。弊社では、“ブルーインパクト”の他にも、屋外での長期使用に耐えられる蓄光板を使用した各種ピクトサインなどはすでにラインナップしておりますが、さらに、これまで培ってきた技術を応用し新たな蓄光製品の開発を進め、蓄光の可能性を社会に必要とされるカタチにしていく所存でございます。
株式会社インパクト
代表取締役 社長 佐藤 美保恵
東日本大震災をきっかけに、わが国を取り巻く環境・状況は大きく変化 しています。
当社では地球温暖化対策だけにとどまらず、震災・災害の影響を踏まえた 考え方に基づき、次世代製品開発事業を展開しております。
「環境・安全・安心」を原点に、独創的な技術開発及び製品開発を行い「地球環境」に貢献してまいります。
- 会社名
- 株式会社インパクト
- 本 社
- 〒870-0101 大分県大分市中鶴崎1-1-6 NTT西日本鶴崎ビル1F
TEL:097-574-8697 FAX:097-576-7937
- 代 表
- 佐藤 美保恵
- 従業員
- 6名
- 設 立
- 平成24年5月23日
- 資本金
- 2,000万円
- 事 業
- 高輝度蓄光製品の開発、製造(屋外・屋内対応製品)
- 平成24年5月23日
- 株式会社インパクト設立 高輝度蓄光製品の研究・開発を開始
- 平成25年2月
- インパクト独自のLED併用蓄光応用製品製品の研究・開発を開始
- 平成26年4月
- 経営革新計画認定(大分県 第690号)を取得
- 平成26年4月
- ブルーインパクトの販売開始
- 平成26年9月
- 大分県トライアル発注事業者認定(大分県 第261001号)を取得
- 平成27年12月
- 一般社団法人 防災安全協会の防災推奨品としてブルーインパクト製品の認定取得
- 平成28年9月
- 大分市トライアル認定取得(認定番号 第281001号)
- 平成29年6月23日
- 蓄光階段ステップ、意匠登録済